御本尊 薬師如来
  正式には『薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)』とお呼びします。
 
※御本尊は秘仏であるため実物をご覧になることはできません。
 御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
  Mantra/Om huru huru candli matangi svaha
 梵語 バイサジャグル(Bhaisajyaguru)

 梵字 
 功徳 病気平癒 身体健全 除病延寿
    
  災難除去 現世利益 子宝 安産

◆薬師如来について

薬師如来は、右手は施無畏印(不安や恐怖心を取り除く)、左手は与願印(望みを与える)に薬壷を持ちます。薬壷の中には、からだの病も、こころの病も、すべての病を治すことのできる霊薬が入っているといわれます。

「薬師瑠璃光如来本願功徳経」には『我が名号をひとたび其の耳に経れば、衆病悉く除き、身心安楽ならん』とあり、あらゆる病を除いてくださる仏様として古くから信仰を集めています。


薬師如来の正式名は『薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)』といいます。瑠璃光とは、遥か東方の地にある薬師如来の主宰する国が、瑠璃(七宝のひとつ。紫がかった青色で美しい色を放つ)でできているからであり、その世界は‘浄瑠璃世界’であると経文に説かれています。

「薬師経」には、薬師如来が菩薩として修行しておられたときに、衆生を救うための十二の誓願をたてられ “悟りを得たときには一切の衆生を救済する” と誓われたと説かれています。


◆薬師如来 十二の誓願

1.自らの光明で無量無類の世界を照らし、すべての人びとを仏にする。

2. 衆生の意の赴く所にしたがって諸々の事業を成就させ、清浄で穢れない瑠璃の
  ような世界をつくる。

3. 無量無辺の智恵をもって衆生に無尽の施しをして豊かにする。

4.異端の道を行ずる者を菩薩道に導く。

5. 例え罪を犯した人であっても、悪道へ堕とさない。

6.身体障害等の病苦にある衆生の病苦をのぞき、心身ともに安楽にする。

7.医者や薬治療から見放され、貧窮多苦の衆生も、病苦をのぞき心身ともに安楽
  にする。

8.女であることによって起こる修行上の不利な点を取り除く。

9.煩悩から逃れさせ、正しい考えを持たせ、菩薩の修行を修習させて完全な悟りに
  到達させる。

10.国法による災難や苦痛を、福徳威神力によって解放する。

11.すべての人々が飢えや渇きに苦しむことがないようにする。

12. 着物が無い人びとには上妙の衣服を与え、不自由させないようにする。



◆十二神将の役割

薬師如来は十二神将を従えています。十二神将は、薬師如来を囲んで八方方位と十二支に配され、それぞれ7千、総計8万4千の眷属夜叉(けんぞくやしゃ)を率いて、薬師如来を信仰する者を守る武神です。時をあらわす十二支に合わせ、一日の約2時間ずつを交替で守護しているといわれています。


檀特山小松寺所蔵 十二神将立像


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