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 千代若丸の死を悲しんで、従臣乙王が身を投じたといわれている滝です。現在は滝の風情はほとんど残っておりませんが、古老の話によると、この滝は見るも恐ろしいほどの水の流れの激しい滝だったそうです。

 「雨天の雨」には悲しくも痛ましい伝説がありますが、乙王の霊により、その後、天狗は悪事をすることもなく、山ではさわさわと天狗が飛びかう音のみが聞こえるようになったといわれています。そして、人々はこの滝を「乙王が滝」と呼ぶようになったそうです。

 平成9年4月には、小松寺山の頂上にて‘乙王の墓’が発見されました。この墓石には「南無薬師如来乙王墓」と記され、「寛政二年五月吉日 施主安藤幾右衛門」と明記されています。

 現在は、小松寺山に登山口が作られ、墓の安置室が完成しており、乙王の墓はここに永久に保存されることになりました。その場所からは、前方に館山湾を望み、後方は千倉町の海や民家を見下ろすことができます。

 また、小松寺の境内にあります梵鐘は、千代若丸の菩提をとむらうために、応安7年(1374年)に寄進されたもので「為千代若丸(ちよわかまるのために)」と記されています。


写真/小松寺山の頂上にある乙王の墓





  


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