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朱塗りの仁王門を入ると、左に梵鐘、右に薬師堂、正面に本堂があります。

境内は樹木に深く包まれており、神秘的な雰囲気が感じられます。




仁王門


仁王像(金剛力士)
  
吽形

  阿形  
仁王は正式には「金剛力士」といい、筋肉隆々の力強い身体と忿怒の形相で山門に立ち、境内に仏敵が入らないよう守っています。口を開けたお姿が阿形(あぎょう)、口を閉じたお姿が吽形(うんぎょう)で、これはサンスクリット語の最初の発音「ア(a)」と最後の発音「フーン(hum)」を意味します。つまり、物事の始めと終わりを象徴的にあらわしているのです。仏教では、阿形は悟りを求める菩提心(ぼだいしん)、吽形はその結果としての悟りをあらわします。また、金剛力士の持つ金剛杵(こんごうしょ)は、煩悩を打ち砕く智慧をあらわしています。



富士山の影

仁王門の‘どこか’に、縁起のよい富士山のかたちをした影を見ることができます。皆さんも是非その場所を探してみてください。



鐘楼




梵鐘


≪県指定文化財≫
応安7年(1374年)に寄進され、小松寺山にこだまするたいへん美しい鐘の音を響かせておりましたが、県指定文化財となり、現在はその保護のため鐘を突くことはありません。小松寺の長い歴史が沁み込んでいる寺宝のひとつでもあります。ご参詣の際は、是非、鐘楼に吊るされた梵鐘を間近でご覧になって下さい。




薬師堂





本堂


本堂・薬師堂は深い緑に包まれるようにたたずみ、境内を歩くと不思議と心が澄んでいくような感覚になります。本堂は安政2年(1855年)に再建されており、正面上部にある龍の彫刻が目を引きます。



鳥居




小松寺の参道には木造でできた鳥居があります。お寺なのになぜ鳥居が?と不思議に思われるかもしれませんが、これは神仏習合(神と仏を結びつけた信仰)の名残りといえます。鳥居は人界と神域とを分ける結界でもあり、この先が聖なる領域であることを意味しています。通常、鳥居の構造は、二本の柱と柱の上に乗せた「笠木(かさぎ)」、その下に水平に通された「貫(ぬき)」という柱から成っています。小松寺の鳥居は、笠木が取り外されており、元はどのような形の鳥居であったのかが不明です。笠木の無い鳥居になってしまった背景には、明治元年(1867年)に発令された「神仏分離令」の影響があったのではないかとも考えられます。



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